紳士淑女の嗜み

単体考察から構築案までポケモンに関するあれこれ。ご連絡は@mose_catまで。

ミラーコートスイッチメガミミロップについて

 

前回の記事を書いてから実際にこのミミロップを使いレーティングに潜り続けたので、その感想とか使い心地とかを書いていこうと思う。ちなみに動かしていたレート帯は1800〜1950の間。

 

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ミミロップ@メガストーン

特性:柔軟→きもったま

前:159(148)-110(108)-105(4)-x-130(108)-157(140)

後:159(148)-170(108)-115(4)-x-130(108)-190(140)

ミラーコート/がむしゃら/アンコール/飛び膝蹴り(選択)

 

HD:(メガ進化前)補正有り眼鏡ニンフィアハイパーボイス最高乱数切って耐え

HB:(メガ進化前)珠ファイアローブレイブバード耐え

A:余り

S:(メガ進化前)最速90族抜き、(メガ進化後)最速120族抜き

 

努力値振りについてはこれで確定でいいと思う。もっとAを伸ばしたいところだがこれ以上Sを遅くすると本来の役割を完全に見失ってしまう。最低限の素早さを確保することでガルーラとの偶発対面にはしっかり勝てるようにするのが個人的には優先したいポイント。

メガ進化前のミラーコートで跳ね返せる範囲を眼鏡ニンフィアハイパーボイスまで伸ばしていたため、ニンフィアサーナイト入りの特殊高火力相手に対して積極的に選出していくことができた。

またライコウランドのようなボルトチェンジでサイクルを回してくる並びについてもライコウ対面でメガ進化しつつミラーコートを打つことで10万ならライコウ突破、ボルチェンなら裏から出てくるゴツメランドを接触することなく一撃で消し飛ばせたりして非常に有効に働いていた。

また、ミラコによりHPがごっそり削れたり火傷状態になったとしてもがむしゃらによりタイプ相性を無視して定数ダメージを与えることができるので裏のポケモンの技の確定圏内にいれることが容易である点も評価できる。火傷状態のミミロップの前で積み技を選んでくる相手が非常に多くがむしゃらやアンコールは重宝した。

結論から言うと通常のメガミミロップとは全く異なるポケモンだが、特殊高火力を相手にした時の強さには目を見張るものがあった。フィニッシャーとしての性能は極めて低いが、後続のポケモンの一貫を作り出したり、サイクルを崩壊させる事ができる点で個人的には非常に好みのポケモンだった。メガミミロップの技構成が(猫騙し/飛び膝蹴り/恩返し/冷凍パンチ)で固まっているため、アンコールに対する警戒心が薄いのも良かった。

 

ここから先はこのミミロップを育成して使おうと思った人だけが見ればいいくだらない内容なので興味が湧かなかった人は時間が無駄なのでブラウザバックしましょう。

 

『コラム・メガ進化のタイミングと相手の行動への依存性』

このポケモンを使う上で一番難しいのは間違いなくメガ進化するタイミングで、麻痺技を持ったポケモン(一番ヤバいのはジャローダ)に対しては、相手の行動に依存する部分が非常に大きいためうまくいかない事もあった。

例えばボルトミミロップ対面で相手が電磁波から入ってくるのか、10万ボルトで削りに来るのか、持ち物が判明していない時点で判断するのは非常に難しい。ジャローダについても同様で蛇睨みやリフレクターといった補助技から入ってくるのか、リーフストームを選択してくるのか。こういった予備知識やパーティ・選出に影響される微妙な選択はプレイヤーによってバラバラだったため安定行動というものがなかった。以下はそれぞれの想定されるシチュエーションにおける選択、その選択についての最悪のケースのサンプル。

※対面で突破することのみを想定する。

 

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①電磁波読みメガ進化せずアンコール

②柔軟警戒10万ボルト読みメガ進化せずミラーコート

❶臆病CSボルトに10万ボルトを打たれてしまうと無償で突破される。

❷電磁波を打たれると麻痺はしないがミラーコートが空振りし振り出しに戻る。

 

…このように考えるとボルト対面ではメガ進化せずにミラーコートを押すのが一番賢い選択のように見えるが実際は電磁波を柔軟で回避した後、威張られたり裏からアローやバシャが出てきたりするので、やりすごした後の行動は最早時と場合によるとしか言いようがない。ただ、ボルトロス対面では絶対にメガ進化せずにミラーコートを選択する事を徹底した方がいい。

 

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①蛇睨み(リフレクター)読みメガ進化せずにアンコール

リーフストーム読みメガ進化しつつミラーコート

リーフストーム読みメガ進化せずにミラーコート

リーフストームを選択された場合HSジャローダ相手でも無償突破される。

❷メガ進化読み蛇睨みされると相手にアド取られるだけになる。

❸相手の選択が蛇睨みの場合振り出しに戻る。相手の選択がリーフストームの場合、ミラーコートで跳ね返してもHSジャローダには6割程度のダメージしか入らず、次のリフストで突破される。

 

…❸の選択が蛇睨みに保険をかけつつミラーコートを押す一番賢い選択のように見えるがちょっと考えれば一番の悪手であることがわかる。❷のようにミラーコートで反射しつつ素早さを抜いて上から飛び膝蹴りを打たなければ対面からの突破は厳しい。先ほどのボルトロスはメガ進化せずにミラーコートを押す事で一先ずはやり過ごす事ができたが、ジャローダの行動選択については安定行動が一切存在しない。ジャローダ側からミミロップとの対面を想定すると、猫騙し+飛び膝蹴りで超低乱数で突破されてしまうため蛇睨みから入るのが最も安全な選択。メガ進化しなければ素早さでも負けない上、攻撃を余裕をもって耐えるため光合成連打で粘れるのでメガ進化前の柔軟は考慮しなくていいはずである。

なのでメガ進化せずにアンコールという選択を僕は徹底したが、リーフストームを打ってきてボコされた試合が何度もあった。

 

なんだか最善の選択に関するなぞなぞみたいな話になりましたね。特にジャローダミミロップ対面における最善の選択については、理論的な考えに基づく行動をこちらが選択しても、相手の想像がそれに追いついていない所為で読みがかみ合わないという事態が非常に発生しやすいです。状態異常技が飛び交う環境で、柔軟という強力な特性を渡されたが故の苦悩というものですね。ジャローダ対面では自分の感覚を信じて技選択をしてください。

言いたい事は以上です。もし何か僕の考え方でおかしなところがあったらコメント等頂けると幸いです。