いろめがね+Z技
Z技の使用用途は様々ですが、今回は攻撃技にZ技を使用することを前提とします。
まず、無効タイプのあるZ技と無効タイプのないZ技とがあります。
無効タイプのあるZ攻撃技は明らかな有利対面で打ってしまうと、ちょうどタイプ受けするのと同じように、無効化されてしまうことが多いです。水タイプに対して打った電気技を地面タイプに受けられてしまうというような場合です。その場合はZ技であろうと、通常攻撃であろうと無効にされてしまうという同じ結果になりますし、むしろ持ち物の判別等の情報面でのこちらのディスアドバンテージが非常に大きい結果を招きます。
よって無効タイプのあるZ技はどちらが有利対面なのかはっきりしない対面で、相手を等倍技で一撃で倒す際に有効な一手だと考えています。単純に等倍の一致Z技が通るということは、純粋な火力指数の押し付けになるわけですから、相手に相当なダメージが見込めるというわけです。(これに当たるのが地面・電気・ゴーストなどで、このようなタイプは一貫する場面が多い一方で、無効タイプが存在するものです。)
そうしたZ技に関する考察を続けているうちに、
等倍以上である程度の火力のZ技が通れば相手を一撃で倒せるのではないか
という発想に至りました。
しかし、耐性で受けられてしまっては折角Zストーンで得た数値を半減させることになってしまいます。
ならばなんとしてでも等倍で通すことを追求すれば良いのです。
モルフォン@ムシZ
とくせい:いろめがね
145-*-80-142(252)-96(4)-156(252)
むしのさざめき/ちょうのまい/ヘドロばくだん/バトンタッチなど
いろめがねという特性は『こうかは いまひとつのようだ』の場合に、1/2倍を等倍に、1/4倍を1/2倍にする。という特性です。
つまり、虫タイプの技を1/2にする炎・格闘・毒・飛行・ゴースト・鋼・フェアリーの複合タイプ以外には必ず等倍以上でZ技の指数を押し付けることができるということです。
蝶舞虫Zの指数はちょうどサイコフィールド下の臆病メガネテテフのサイコキネシスくらいの指数です。このレベルの指数の攻撃が等倍以上で入ると仮定すると、並大抵の耐久のポケモンは一撃で消し飛びます。ナットレイやメガボーマンダ、メガハッサム、ジバコイルなども虫技で突破してしまう、昆虫界の王者はこの蝶だったのです。
虫技を半減するタイプの多くに有効なステルスロック+いろめがね虫Zモルフォンの並びには一切の隙が無いと言えるでしょう。
このモルフォンが強いかどうかはさておき、みなさんもZ技の使い方について今一度考察してみてはいかがでしょうか。
みががむかたやぶりルチャブル
ルチャブル@ヒコウZ
とくせい:かたやぶり
153-144(252)-96(4)-*-83-187(252)
・良いところ
S117以下のポケモンに対して上からみががむが展開でき、ゴーストタイプでない指数受けにも最低限の削りがいれられる。
かたやぶりヒコウZでミミッキュの化けの皮を貫通して襷以外なら一撃で倒せる。
意地にすると無振りカイリューが中乱数で落ちたり、頑丈ジバコイルを倒せたりする。
・悪いところ
かたやぶりの表示が出てしまう。結構強めに主張してる。
Zを消費した後、ゴーストタイプへの打点がゴッドバードのみになってしまう。
とりあえずミミッキュ対面はみがわりから入ると交代と突っ張り、持ち物判別含めて両対応なのかなと思います。
以上ルチャブルシリーズ第二弾でした。
前回:泥遊び弱点保険ルチャブル
武闘派アギルダー
アギルダー@格闘Z
特性:うるおいボディ
183(220)-*-60-167(252)-80-170(36)
いのちがけ/選択/選択/選択
H:あまり
C:特化
S:最速102族抜き
いのちがけZ:威力180の特殊格闘技
威力180の格闘技も打てるし、いのちがけも打てる!
C167格闘ZでD121抜群に対して188~222(Dに努力値を割いていないガルーラは倒せることが多い)
きあいだま+いのちがけの範囲を技スペースひとつでカバーできてしまうのだ!
かといって他に採用したい技があまりないこと以外は理に適っているぞ!
とける/アンコール/どくどく/みがわり/バトンタッチ/あまごい/ねむる/みずしゅりけん/むしのさざめき/かげぶんしん/アシッドボムetc
というのはさておき、こういう風に全く違うベクトルに対応範囲が伸びるZ技はバリエーションが思ったより少ないので、Zストーンはおしゃれに使うというよりは火力の底上げという目的での使用がメインになるよね・・・っていう話です。
このアギルダーは結構前から思いついてはいたんですが、
当時はこんな脳筋Zになるとは思いもせずに何かないかとひたすらZ変化技を眺めてましたね。(何もなかった)
あと、別にアギルダーそんなに好きじゃないのに、二回も単体考察(?)記事あげてるしアギルダーの型をめっちゃ考察してる人みたいになってる。
S1使用構築 - ゲンガーミミッキュドサイドン
@3
七世代の対戦において最も数値が高くなる、「メガ進化/行動保障/Zストーン持ち」という基本の並びに忠実に組んだ。
自分のやりたいことを通すことを主軸とし、メタは最小限に抑えている。
この構築は初手やサイクルの中でメガゲンガーで1:1をとり、2:2の状態からミミッキュで鬼火→トリル→のろいの順でドサイドンを展開して一匹目を通常攻撃、二匹目を岩Zで倒すということを目標としている。
取り巻きの三匹は色々変えていたが、今シーズンこのパーティで潜った100戦のうち、90戦以上この三匹の選出だったので、この三匹の紹介とする。
初手ゲンガー,裏ミミッキュとドサイドンか、初手ミミッキュ,裏ゲンガーにドサイドンという出し方をしている。
僕のプレイングが甘かったので勝ちきれなかった対戦がいくつもあったが、それを差し引いても強い並びだった。1950~2050をうろうろしていた。
TN:Clementine 最終2000
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岩石封じサザンドラ
Harvest 5th で使用したサザンドラ。
サザンドラ@気合の襷
167-132(52)-99-177(252)-110-158(204)
流星群/悪の波動/火炎放射/岩石封じ
流星群を打ったあとのサザンドラに対してでてくるウルガモスを許さない型。
このサザンドラとの対面でS158未満の相手のウルガモスが蝶の舞を選択した瞬間、こちらには一切ダメージが入らずに突破することができる。
191-112のアッキウルガモスに対しても、通常の岩石封じの最低ダメージが112、+1(アッキ発動後)の岩石封じの最低ダメージが72なので、下から184.188.192.というふうにダメージが入る。つまり二回の試行のうち一度も最低乱数を引かなければぴったり落ちる。
副産物として襷無警戒で封じから入らずにげきりんを押してくる陽気スカーフ以外のガブリアス(たとえばAS襷とか)に封じ→流星群の選択で勝てたり、メガ進化せずに竜舞を選択してくるリザードンXに勝てたりする。
ちなみに153-98リザードンは132岩雪崩で確定だが、最速リザードンYだった場合上をとられているし、逆に最速以外のリザードンYは耐久に割いていることが多いため、個人的には岩雪崩よりも岩石封じの方が命中率も相まって優先度が高い。
最近ウルガモスの開拓が進み、耐久振り眼鏡や知らせラムみがわり、アッキ羽休めなど、型の判別が難しい中で、Sに補正をかけている(最速までふりきっている)ウルガモスの数が少ない(せいぜいスカーフ型を稀に見かけるくらい)ことに気づき、一見するとこちらが不利対面、それでいてあらゆるウルガモスに対面から勝てる、相手視点での最善手、蝶の舞に対してノーダメージで切り返しが効く、という非常に面白い性能に注目した。
参考
これを少し弄って使用してHarvest 5th ベスト8でした。
弱点保険アギルダー
アギルダー@弱点保険
特性:かるわざ
185(236)-90-100(248)-108-80-168(24)
雨乞い/水手裏剣/めざめるパワー岩/むしのさざめき
HB:雨下233メガバシャーモのフレアドライブ最高乱数切って耐え(85.9% ~ 101%)
HD:雨下211メガリザードンYの大文字高乱数耐え(88.1% ~ 104.3%)
S:最速100族抜き+最速102族抜かれ
雨下二段階上昇水手裏剣三回以上で155-100メガバシャーモをフレアドライブの反動込み(最小53ダメージ)でほぼ確定一発
(ア)雨乞い:(バ)フレアドライブ(弱点保険+かるわざ発動)
(ア)水手裏剣三回以上当てる:(バ)だいたい死ぬ
二段階上昇めざめるパワー岩で153-135メガリザードンYを高乱数一(96.7% ~ 115%)
(ア)雨乞い:(リ)火炎放射◯/大文字△/オーバーヒート×(弱点保険+かるわざ発動)
(ア)めざめるパワー岩:(リ)だいたい死ぬ
※ウルガモスについても蝶の舞を選択されなければ同様の結果が得られる
二段階上昇むしのさざめきで183-105ガブリアスを確定二発
(ガ)岩石封じ(弱点保険+かるわざ発動):(ア)むしのさざめき
(ア)むしのさざめき:(ガ)死ぬ
弱点保険によるとくせい軽業の発動と弱点技を耐えきるための手段としてのあまごいと新規習得した水手裏剣とが全て噛み合っている(?)ポケモン。上記のもの以外にも耐久アローがブレイブバードを打ってくれたりしたら対面から勝てる。また、対メガバシャーモを強く意識しないなら、性格は図太いでも良い。というか三回当てなかったら勝てないからリザードンやウルガモスを突破できる確率を上げた方が良いのではないか・・・。
このポケモンはできることが非常に限られており、アンコールやあくび、いのちがけといった技を基本的に警戒されるため、相手は素直に普通に攻撃してくれるはず。ただ、弱点をつかれなかった場合は、びっくりするくらいパワーがでない。
こういう"一匹"でギミックのようなものが完結しているポケモンは強いかどうかはさておき、非常に面白いと思うし調整のし甲斐がある一方、日本晴れ弱点保険バシャーモの登場が遅れたように案外プレイヤー側がその秘めたる性能に気づいてあげられるのが遅かったりする。
一応六世代の記事の投稿はこれが最後になります。