バトルオブシンオウ使用構築 - 全抜きのZ(最終1804-9位)
バトルオブシンオウお疲れ様でした。
目標にしていたレート1800は36戦で越えることができたので
そこからいけるところまで潜り続けてみました。
順位に関しては公式の結果発表を楽しみにしましょう。
今回使用した構築はこちらです。
構築経緯
壁展開は追加効果や急所による事故が負け筋に繋がりやすいため、一般にはあまり積極的に採用したい戦術ではないという認識があるが、今回のような使用可能ポケモンの選択肢が少なく、なおかつ同族で打ち合う可能性が高い場合においては、少ない手数でいたちごっこを脱却できる戦術が成立するのであれば十分採用され得るものと判断した。
今回の構築は「壁下で二手、ポリゴンZを自由に動かすことができれば、メジャーな構築を一方的に制圧できる」という考えのもとで組んだ。
①素早さ操作+ステルスロック+展開阻害
→がんせきふうじ+ステルスロック+ちょうはつを覚えるゴウカザルを採用
②両壁+展開阻害
→両壁+ほえるを覚えるサンダースを採用
③素早さ上昇+火力上昇
・このルールで意識すべき最速のスカーフ持ちはガブリアスだと予想
→高速移動でスカーフガブリアスを抜けるポリゴンZをエースに採用
・展開役二枚がガブリアスやマンムーを誘うため、壁下でそれらの地震や逆鱗を二回耐えて半分回復きのみを発動し、先制技圏内からはずれるという動きを想定
→半分回復木の実を持たせる(壁下で半分回復木の実を食べると数値がとても高い)
④ステルスロック+二段階上昇さわぐで全抜き
・ステルスロックはきあいのタスキをケアするだけでなく、若干足りない火力を補うことができる
→二段階上昇さわぐ+ステルスロックで191-116ポリゴン2を75%で一発
→ここまですればほぼすべてのポケモンを一撃で上から倒せる
この並び(ギミック)を組むにあたって意識したこと
・ステルスロックや壁を展開するポケモンがこだわりトリックやちょうはつを誘発すると展開速度が遅れたり、こちらの立ち回りがいびつになるので、選出時点で補助に特化していることがバレるポケモンの採用は見送った。
・この環境にはハッサム,マリルリ,ガブリアス,ゴウカザル,マニューラ,ギャラドス,マンムー,ムクホーク,ルカリオなど高火力物理アタッカーが多く存在するため、スタンダードな構築に物理受けが採用されることはあっても、特殊受けを採用する構築は特定の並びのみであり、特殊アタッカーへのマークは薄いと判断した。
・ロズレイドは対受け回し用のコマとして採用。技構成はミロカロスとグライオンへの打点を考えた構成になっている。こうごうせいをはさみながらどくびしを展開し、ハピナスを物理と対面させて交代させると次のサイクルでは裏を削ることができるので、それを切り口に崩していった。また受け回し側がこうごうせいをもったロズレイドを突破できない選出をしてくることもあり、ポリゴンZでは崩しきれない並びに刺さりやすく、正解だったと言える。
個別解説
サンダース@ひかりのねんど
145(36)-*-112(252)-130-115-195(220)
ほうでん ほえる リフレクター ひかりのかべ
HB:200一致げきりん確定耐え
HD:205適応力さわぐ確定耐え
S:最速125族抜き
※リフレクターはVC限定なので特性ははやあし
ギャラドス@チイラのみ
171(4)-177(252)-99-*-120-146(252)
準速ロトムを抜きつつ火力も落としたくないので陽気AS
※チイラのみしぜんのめぐみは威力100のくさタイプ
159(60)-124-116(196)-*-91-176(252)
がんせきふうじ おにび ちょうはつ ステルスロック
HB:火傷状態の112ちからもち一致アクアブレイク+アクアジェット耐え
182不一致がんせきふうじ+火傷状態の一致じしん耐え
ロズレイド@くろいヘドロ
167(252)-*-117(252)-146(4)-125-121
エナジーボール めざめるパワーこおり どくびし こうごうせい
S:だいたいのグライオン抜き
※グライオンを確定一発にするためにとくせいはテクニシャン
ポリゴンZ@ウイのみ
172(92)-*-94(28)-205(252)-96(4)-127(132)
さわぐ めざめるパワーほのお わるだくみ こうそくいどう
HB:200一致げきりん確定耐え
S:二段階上昇でスカーフ持ちの最速102族抜き
ハッサム@いのちのたま
149(28)-200(252)-120-*-100-114(228)
S:最速50族+2
まとめ
結果から言うとほとんどの対戦を「ゴウカザル→サンダース→ポリゴンZ」という展開の仕方で勝つことができました。相手視点ではこちらのやりたいことがばれにくいのも強みの一つだったかと思います。相手の構築にゴーストタイプがいる場合と対受け回しの場合にだけ、この基本選出を崩すことを考えました。
また、このルールはメガストーン禁止、Zクリスタル禁止ということで、トリックと同様はたきおとすという技の通りも非常に良いため、ゴーストタイプがそこまで環境に存在しないと踏んでのさわぐポリゴンZ採用だったので結果的にそれが功を奏したかたちだと思います。上では触れていませんが、さわぐの魅力は火力だけでなく、もらったあくびを無効化して攻撃できるので、一定数存在したカバルドンやブラッキーが起点になるのも強力でした。
負けた対戦のうちの大部分は追加効果と急所でしたが、それを仕方ないと割り切れるくらいに強力でした。このルールにおける最強の構築がどういったタイプのものなのかはわかりませんが、ギミック・展開系の構築の中ではまちがいなく最強クラスだったと思います。
前回のジョウトオープンに引き続き、今回のバトルオブシンオウもとても楽しいルールでした。
ではまた。