S6使用構築 - ムラっけリレー
構築のコンセプトは「起点づくり→S操作ができるムラっけ→抜き性能の高いムラっけ」という形で、初手で起点を作り、状況に応じてムラっけ展開(まもみが)をリレーすることです。
原案の着想や裏の並びの考察は主ににゃおーし(@nyao_manman)によるものなので、こちらのブログも併せて見てもらえればと思います。
構築経緯
ムラっけ単騎で行うみがまも戦術はのろいやほろびのうたに不利をとるが、そのムラっけポケモン自身がS操作を絡めて退場することで、もう一方のムラっけポケモンの起点にしていけば良いと判断して構築を組んだ。
また、この手の戦術はカプ・レヒレのミストフィールドや、カプ・コケコのエレキフィールドのせいでキノコのほうしの通りが悪いように見えるが、ビーダルでみがまもしているうちにフィールドは切れることが多く、ビーダルに対して一度引いた場合、ビーダルをそのまま突破した場合、いずれについても1ターンは確実にドーブルが自由に行動できる隙を作れるので案外なんとかなったりする。
裏は表選出がどうしても出せない相手、特に環境に多い草タイプであるキノガッサとナットレイにアドバンテージを稼ぎやすいように組んだ。
個別解説
種族名:ダグトリオ
性格:ようき
実数値:111-152-80-*-90-178
努力値:4-252-0-*-0-252
特性:カーリーヘアー
持ち物:きあいのタスキ
技構成:じしん がんせきふうじ ふいうち おきみやげ
今回の構築で起点づくりとして採用したAダグトリオ。
⑴でんきの一貫を切りながらS操作が行える点、⑵接触技(特にかげうちなどの先制技)に対してS操作が行える点、⑶おきみやげによる自主退場ができる点、⑷後続のむらっけポケモンが不利をとるカプ・コケコやバシャーモといったポケモンを一度流すことができる点、が優秀。
言い換えればボルトチェンジを許さず、後攻とんぼがえりよりも先におきみやげができ、加速ポケモンを居座らせないのでほぼ確実に相手のSを下げた状態で退場することができる。
ふいうちはミミッキュのばけのかわを剥がしたり、襷バシャーモを打ち漏らさないために必須。
配分に関しては相手のカプ・レヒレと対面した場合に少しでも削っておきたいのでASにふりきった。メガガルーラの特化グロウパンチは中乱数で倒れてしまうので、おきみやげが打てなかった場合かなり不利になってしまう点だけはよくなかった。
種族名:ビーダル
性格:ようき
実数値:177-106-81-67-89-135
努力値:180-4-4-0-68-252
特性:ムラっけ
持ち物:たべのこし
技構成:たきのぼり こごえるかぜ みがわり まもる
一匹目のムラっけ要員に求められる性能としてはバシャーモに強く、S操作が行えることが挙げられる。そこでこごえるかぜとたきのぼりを覚えるビーダルを採用。
先に展開して身代わりを残すことでバシャーモに有利をとりやすく、ミミッキュのかげうちが通らない。また、たきのぼりという技の性質上、上から動く回数が増えればむらっけの試行回数も稼ぎやすい。基本的にはこいつで全抜きをねらっていく。ダメそうならこごかぜで退場して裏に任せるという感じで動かしていた。
また先発のAダグトリオが相手の霊獣ランドロスを非常に呼びやすいので、特化霊獣ランドロスのとんぼがえりをみがわりが確定耐えするようにHを高めの配分にした。
種族名:ドーブル
性格:ようき
実数値:131-72-55-*-65-139
努力値:4-252-0-*-0-252
特性:ムラっけ
持ち物:バンジのみ
技構成:つけあがる からをやぶる キノコのほうし みがわり
二匹目のムラっけ要員に求められる性能としては展開速度が速いことが挙げられる。少なくとも、のろいを打って半分削れたミミッキュや、後出しメガゲンガーを狩れることが必須条件なので、キノコのほうし+からをやぶるドーブルを採用。
ムラっけの試行回数はみがわり+トーチカと比較すると少なくなってしまうが、キノコのほうしによる眠りターンや半分回復きのみのおかげで必要最低限は試行回数が確保できているので使いにくさなどは感じなかった。
からをやぶるを採用したことで、攻撃方面の能力を意図的に上昇させられるのでキノコのほうしが通った場合の爆発力はなかなか高かった。
立ち回りの面ですこし気をつけていたのは、こちらがS上昇していない場合は相手がはやい挑発持ちに引くタイミングでみがわりを押さないこと。相手の裏にはやい挑発持ちがいる場合は対面のポケモンをねむらせたら最速起きを考慮せずに破ったほうが勝率は高いはず。裏からでてきた早い挑発持ちに上から身代わりを打てるのとそうでないのとではかなり差がある。
種族名:カプ・コケコ
性格:おくびょう
実数値:145-*-105-147-96-200
努力値:0-*-0-252-4-252
特性:エレキフィールド
持ち物:フェアリーZ
技構成:10まんボルト ボルトチェンジ マジカルシャイン ちょうはつ
表の並びがキノガッサをはじめとする草タイプにほぼ勝てないので、メタグロスとの並びでキノガッサを完封できるカプ・コケコを採用。
ただ、電気Zをもたせてしまうと相手の霊獣ボルトロスやジャローダが重くなるので、FZを採用。カプ・コケコ同士のミラーに強く、表選出が不利をとるメガルカリオも一撃で倒すことができる。また、電気Z読みで地面タイプに引かれた場合、裏のメタグロスを通しやすくなるので、その点も噛み合っていたように思う。
種族名:メタグロス
性格:ようき
実数値:165-177-151-103-111-134
努力値:76-172-4-*-4-252
特性:クリアボディ
持ち物:メタグロスナイト
技構成: アイアンヘッド れいとうパンチ めざめるパワーほのお みがわり
コケコグロスの並びは確定していたが、ナットレイに対して大きいアドバンテージをとれるようにみがわり+めざめるパワーほのおを採用した。カプ・コケコで挑発をいれながらメタグロスにボルトチェンジでつなぐことでナットレイを起点にできる。また、めざ炎採用は、終盤一定数存在したカミツルギなどにも刺さり、表選出が勝ちにくい範囲をうまくカバーできていた。
ミミッキュや等倍相手に広く打ち合える一致技のアイアンヘッド、相手のボーマンダやランドロス、グライオンに打てるれいとうパンチは切れなかったのでこの技構成。
耐久方面はメガメタグロスのれいとうパンチを耐えてくるHBに寄せた霊獣ボルトロスのZ10万ボルトをだいたい耐えたり、みがわりがA4振りのナットレイのはたきおとすを最高乱数切って耐える程度。メガボーマンダの+1地震も意地特化でない限りは確定で耐える。
種族名:ギャラドス
性格:いじっぱり
実数値:180-194-102-*-121-121
努力値:76-252-20-*-4-156
特性:いかく
持ち物:マゴのみ
こちらをそのまま採用した。
炎地面に体制があるおかげでコケコグロスとの相性補完が良好なので、その二匹が不利をとった場合の引き先になれる。
メタグロスの技構成がかなりいびつなので、ヒードランやリザードンなどの範囲をギャラドスである程度カバーできていた点も良かった。加えて、表選出で勝てない相手として、カプ・レヒレ+メガゲンガーという並びがあるが、その二匹にも比較的強め。
カプ・コケコやメガゲンガーを意識するなら陽気にしてSラインを134までひきあげたほうがいいのかもしれないが、その場合カバルドンを削る時やアシレーヌやカプ・レヒレと打ち合う場合に火力を落とした弊害がでたりでなかったりしそう。
総括
表選出はいわゆるハメ戦術なので低速の数値受けには有利をとりやすいです。しかし、裏はかなり特定の並びを意識しているため、相手の数値受けを崩せないことが多いです。このあたりの兼ね合いが難しくて、例えば草(キノガッサ)+ポリゴン2の並びにはどちらかを切り気味に選出しなければならなかったのがつらいところでした(こういう場合は裏を出してポリゴン2をコケコで削って挑発をいれながらメタグロスやギャラドスで怯ませるルートをとっていました。コケコグロスを見てキノガッサはでてこないやろ〜みたいな感じで表を出す勇気はなかったです。)。
厳しい並びはいくつか存在しますが、実際戦ってみると相手視点ではこちらの意図が見えていなかったり、全員が100点の選出をしてくるわけでもないので、ムラっけの上昇箇所の関係もあって案外勝てるみたいな対戦も多かったです。
レートは多分一番高かった時で1940とかです。表の並びや裏の並びを模索していた(1800代で停滞する)時期もありましたが、この形に落ち着いてからはサブロムで1500スタートして、36勝9敗みたいな勝率でした。
とりあえず2000には乗せて構築記事を書きたかったのですが、本当に対戦をする時間がなかった・・・そこはすこし残念ですが、楽しくポケモンできたので良し。
まあ、多分USUMもこんな感じで続けていくと思うのでよろしくね〜。