S15.16使用構築 - カバリザ
構築経緯
リザードンYが受かっていない構築が多いと感じたため、そこから構築を組み始めました。リザードンYに過剰にメタを張っている構築にはリザードンYを絡めない選出ないしは崩しとの同時選出でリザードンYを通せるように取り巻きを決定していく、王道の組み方です。
個別解説
種族名:カバルドン
性格:ようき
実数値:183-164-138-*-93-108
努力値:0-252-0-*-4-252
特性:すなおこし
持ち物:きあいのタスキ
技構成:じしん がんせきふうじ ばかぢから ふきとばし
きあいのタスキを持ったカバルドン自体はこれまでにも考察している人がいましたが、この構築ではあくびとステルスロックを展開することが目的ではないので1から考え直しました。
配分についてはがんせきふうじを耐えてくるリザードンYの上をとるために最速、ゲッコウガをばかぢからで一撃で倒すためにこうげきに振り切りとしました。耐久無振りでもカプ・コケコのめざめるパワーこおりが確定三発です。
ASのメリットはそれなりに多く、カプ・レヒレとの対面でおおまかな配分を予測できたり、ヒードランやヒートロトムの上から行動できたり、がんせきふうじを絡めることでボルトロス、ミミッキュ、カプ・レヒレ、サザンドラと良い勝負ができたりします。あとはばかぢからがポリゴン2やナットレイに対して4割から半分程度入ります。
技構成は、じしん・がんせきふうじ・ばかぢからは確定、最後の枠はきあいのタスキが残っている場合にストッパーになれるふきとばしとしました。
実際の対戦ではくさむすびをもったゲッコウガが多く、一撃で倒せない場面もありましたが、げきりゅうゲッコウガやへんげんじざいでれいとうビームを選択してくるゲッコウガは全て倒すことができました。
この構成や配分はカバルドンを初手置きした時に後手に回りやすい、ゲッコウガやキノガッサ、浮いている挑発持ち等への回答を後述のリザードンと組み合わせて持たせています。
種族名:リザードン
性格:おくびょう
実数値:153-80-99-161-105-167
努力値:0-*-4-252-0-252
特性:もうか
持ち物:リザードナイトY
技構成:オーバーヒート かえんほうしゃ エアスラッシュ ねごと
配分についてはミミッキュやカプ・レヒレ、こだわりスカーフ以外のランドロスやカプ・テテフの上から行動した方が強いのでCSとしました。
技構成についてはうち逃げ前提で最高火力のオーバーヒート、命中安定のかえんほうしゃ、最速なので追加効果を狙えるエアスラッシュ、あくびカバルドン等に対して居座るためのねごと、としました。
ねごとを採用することでしんちょうカバルドンから展開してくる並びに対しても強くなれます。カバルドン対面はかえんほうしゃから入り、あくびをもらいながらかえんほうしゃでそのまま突破して眠ります。わんぱくならきのみを消費して二発、しんちょうはきのみを消費せずに二発で倒せます。裏から出てくるポケモンがリザードンのほのお技が通るポケモンならそのまま寝言で居座り、通らない相手なら交代します。
また、ねごとは前述のカバルドンが初手のキノガッサと対面した場合にリザードンに交代することで、キノコのほうしをもらいながら砂ダメできあいのタスキを潰し、ねごとで出た技が命中すれば被害を最小限にとどめることができます。この立ち回りでやっていること自体は、わかりやすいキノガッサ対策のそれとなんら変わらないのですが、相手視点で透けないところが強いです。その他にもあくびエンペルト、あくびカビゴン、キノコのほうしモロバレル、さいみんじゅつゲンガーなどに隙を見せにくいため、採用する価値の高い技だと感じました。
種族名:ギルガルド
性格:のんき
実数値:167-71-220-72-171-72
努力値:252-4-236-12-4-0
特性:バトルスイッチ
持ち物:じゃくてんほけん
技構成:シャドーボール せいなるつるぎ かげうち キングシールド
リザードンで見ることのできない岩技持ちのメタグロスやルカリオに強めなのんきHBギルガルド。ランドロスやガブリアスのような、リザードンが正面から勝負をしかけたくない地面タイプと打ち合えるのも良いです。カバルドンがガルーラに強い配分ではないので、ガルーラ入りにも選出します。
配分及び技構成についてはやんこぽけさんのものです。
保険発動後のシャドーボールで耐久振りランドロスが、せいなるつるぎで耐久振りガルーラがそれぞれ落ちなかったりするので、回りで削る必要があります。一応メガメタグロスに交代読み地震を打たれるケースを想定してほぼHB特化としていますが、この構築ではそこまでする意味があるか怪しいです。とはいえ、じだんだまでケアできるのはえらいので最後まで配分をいじることはしませんでした。
種族名:カプ・テテフ
性格:おくびょう
実数値:145-81-95-182-136-161
努力値:0-0-0-252-4-252
特性:サイコメイカー
持ち物:カクトウZ
リザードンで見ることができないヒードラン入りやラッキー入りに対して選出していきます。
配分については、ひかえめCSで採用している人が多かったですが、ひかえめの火力が必要な理由が特になかったので、おくびょうCSにしました。90族〜100族あたりの性格補正をかけていないポケモンを上から攻撃できるのが強かったです。リザードンを使う上で知っておきたい、ランドロスのスカーフ判定もできます。
技構成については、これ以外ないかなという感想です。カクトウZを使う以上、読まれる場面が必ず出てくるので、択の引き伸ばしができるみがわりは外せません。めいそうと合わせてみがわりが残ることもあるので強いです。
種族名:ミミッキュ
性格:いじっぱり
実数値:161-143-114-*-125-116
努力値:244-156-108-*-0-0
特性:ばけのかわ
持ち物:ゴーストZ
技構成:じゃれつく シャドークロー かげうち つるぎのまい
ボーマンダ入りに対して選出しやすい駒として、耐久振りのミミッキュを採用しましたが、すてみタックルを採用した個体が多かったため、機能しないことが多かったです。とはいえ、雨パやメガバシャーモ、カプ・レヒレと戦う場面で耐久振りの安心感はありました。
テッカグヤやヒードランなど、はがねタイプに対して打点を持てるように、ゴーストZでの採用としました。
種族名:カビゴン
性格:しんちょう
実数値:260-130-115-*-154-50
努力値:196-0-236-*-76-0
特性:くいしんぼう
持ち物:フィラのみ
技構成:すてみタックル じしん リサイクル のろい
ボーマンダやリザードンと戦える駒として、カビゴンを採用しました。のろいがわかりやすい勝ち筋になるので、前の二匹で盤面を荒らして、終盤に出すと強いです。
配分に関してはメガボーマンダと対面から打ち合える、メガギャラドスに後投げできるようにHBラインを設定し、のろいを見た後に出てくる特殊アタッカーに崩されにくくするためにHDに厚めの配分としました。
技構成についてはのろいとリサイクルは確定とし、こうげきに努力値を割いていないこと、反動できのみを食べられることを考慮してすてみタックル 、リザードンをみて選出されやすいヒードランやバンギラスへの打点となる地震としました。
総括
シーズン最終日近辺しかレートに潜っていないので、環境とかはわかりません。このパーティに関して言えば、ボーマンダ入りには厳しい立ち回りを強いられることが多かったですが、リザードン入りとメタグロス入りにはかなり勝率がよかった気がします。
ボーマンダはズルされやすい、リザードン、ゲンガーはフラット、メタグロスはズルしやすい、という感じで上位メガ進化ポケモンに対する認識を持っていたので、メタグロス絡みの並びに対するメタに比重を置いていました。
カビゴンでボーマンダの相手をしなければならないので、ミミッキュ+何かでマンダ以外のポケモンを処理できるように立ち回ります。
@1はカバルドンかミミッキュを出します。リザードンでオーバーヒートを何回押せるかというゲームになるのですが、ギルガルドをグロスに後投げして最悪釣ります。
@1はだいたいミミッキュです。初手リザードンのオーバーヒートでカバルドンを倒そうとしてくる人が多いので初手カバルドンの封じでリザを突破して稼いだアドをキープして勝ちです。
@1はカバルドンかギルガルドを選出し、どちらの場合も初手に投げます。砂ダメの削りや相手の地面枠(ランドロス)の削りが重要になってくるためです。
初手のガルーラカバルドン対面でばかぢからを押すと、だいたい裏からゲッコウガがでてきてワンパンです。ギルガルドがガルーラランドロスと1:1以上取れるのでだいたい勝ちです。
勝てたり勝てなかったりする。辛い時はラッキーにメガしていないリザードンを即出しします。
こうしてみるとカプ・テテフの役割が薄かったようなので、他の崩し性能を持ったデンジュモクやゲッコウガのようなポケモンでもよかったかもしれませんね。
これからもできるだけポケモンというゲームを通して楽しいことを考えたいなと思います。
TN:Ave Materia
S15:最高1989 最終1956
S16:最高1983 最終1902