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紳士淑女の嗜み

単体考察から構築案までポケモンに関するあれこれ。ご連絡は@mose_catまで。

気合の襷について

 

 

正確には、マイナーポケモンと気合の襷について。

今回のターゲットは

 

f:id:mose_cat:20150129041258p:plain←これ

 

かつてはマイナーポケモンとは切っても切れない関係にあった(?)アイテム。

その効果は「HPが満タンのとき、一撃でひんしになるダメージ、もしくは一撃必殺を受けてもHPを1残して、持ちこたえる。」というもの。これはどんなに超火力の技が飛んできても、はたまたどんなに耐久が薄いポケモンでも、一度は行動が保障されるという風に解釈できる故、(主に耐久方面の)種族値の足りないマイナーポケモン達には重宝されたのかもしれない。

今となっては諸々の事情(ガルーラとかステロとか)ですっかり廃れてしまったが、例をあげるとすれば襷カウンターというものがある。

かつて、GBAの教え技を持ったポケモンがレート環境に存在した頃には、マイナーポケモンに仕込む地雷として襷カウンターを持ち出すプレイヤーは沢山いた。カウンターを読まれにくいポケモンでそれをすることで、本来突破不可能に見えるポケモンを対面から返り討ちにするというものである。これのおかげで単体性能と意外性の両面から採用価値を見出すことができたマイナーポケモンが一定数いたのは事実である。しかし今現在、襷カウンターという発想は使い古された、いわばオールドファッションな戦法であり、過去作産個体の使用ができないためバリエーションも減った。元々博打のような、ピーキーな戦法が、もはや実用的とは言えないレベルまで衰退したと言っても過言ではない。

はっきり言って今、襷カウンターをするなら、キノガッサでやったほうが単体性能、意外性の両面でマイナーポケモンを簡単に上回ってしまう。

 

僕の個人的な考えだが、今現在の環境において気合の襷というアイテムを有効に使えるポケモンキノガッサマンムーやゲンガーというような強力な先制技ないしは高いすばやさを持ち、襷がなくても単体性能がある程度維持されるようなポテンシャルの高いポケモンだけと言ってもいい。

かつてはマイナー救済のアイテムとまで謳われたこのアイテムは、今となっては優秀なメジャーポケモンの単体性能をどこまでも引き伸ばし、マイナーポケモンの緻密に練られた計算を邪魔するだけの存在になりつつある。終わりの見えない火力インフレや強力な積み技の容認は、気合の襷の存在を理由に安直に許されているのではないかとさえ思えてくる。話は逸れるが、疾風の翼という特性は、この積み技を優先度によって上から帳消しにするというようなものであり、ゲームバランスの調整における発想としてはかなりお粗末だと思う。

ただでさえ数値の足りないマイナーポケモンがその差を何で埋めるか。それはポケモンや型の意外性とプレイヤー側の思考力、知識量であるはずなのに、思考停止の代名詞とも言えるであろう気合の襷というアイテムがマイナーポケモンに重宝されてきたというのもおかしな話である。たしかに耐久を放棄してアタッカーやサポートに特化することで単体性能はいくらかマシになるかもしれないが、それは非常に頭の悪い発想だと思うし、冷静になって考えてみればそれは往々にして襷を持ったメジャーポケモンの劣化になっていることが多い。数値が足りないマイナーポケモンを使うプレイヤーが、思考力までも足りない状況に陥ってはいけないと思う。

 

なので僕は「マイナーポケモンが気合の襷を持つ時代は終わった」と結論付けておく。

 

これは決して「気合の襷とかいうアイテム嫌い!なくなれ!」みたいな事が言いたいのではなくて、最近マイナーポケモンを頻繁に考察していて気合の襷というアイテムに頼る機会が全くと言って良いほどなかったので、五世代の頃とは随分対戦環境も自分の考え方も変わったなぁという印象を受け、日記に書いておこうという気になったまでなので、そこは誤解しないでほしい。

 

気合の襷というアイテムの価値の変遷を考えていたら、自分も含め、マイナーポケモンを無理矢理にでも活躍させようと躍起になった人達の痕跡が垣間見えたりして、つくづくこのゲームは面白いな~と思ったよね。